青汁の問題と解答

ボディ・マス・インデックスの億といろいろな疾患が起こってくる割合を示したものです。
男女ともに二二が最低で、それ以上でも、それ以下でも疾病合併率が上がっていますね。
ローマ字のIのような曲線を描きますから「Jカーブ」といわれて女性BMlと疾病合併率の関係男性疾病合併率います。
余談ですが、アメリカのジョージ・プレイという肥満学者は、「ボディ・マス・インデックスが二五と三〇の間はオーバーウエイトとし、三〇以上になったら肥満とする」といっています。
日本では、三〇以上の人は、人口の二-三%に過ぎませんが、アメリカは二〇%程度もいるのです。
二五の値で切りますと、アメリカ人の半分か、半分以上の人が肥満になってしまうかもしれません。
国民の半分以上が肥満というのは、あまりにも現実離れしていますからプレイの主張もうなずける点があります。
もっとも、アメリカの研究者の論文でも「二五未満が正常だろう」としているものもあります。
―最近は一般家庭にも体脂肪計が普及していますが、どのようなメカニズムで測定するのですか。
それで脂肪の状態が分かりますか。
体内の筋肉や体液などは水分を含みますが、脂肪組織は水を含みません。
水は電流をよく通しますから、弱い電流を流すと筋肉などは脂肪組織に比べて電気抵抗が低くなります。
逆に脂肪組織の電気抵抗は高いわけですから、この違いを利用して脂肪の割合を測ります。
しかし、オシッコやウンチの前か後か、入浴前か入浴後か―など測定条件によって値にズレがでます。
機種によっても測定値は異なります。
あくまでも参考、と考えてください。
ただ、同じ機種、同じ条件で測定を続けていれば、その人の体脂肪の増減はある程度把握できます。
最近、体脂肪率の値に一喜一憂している人がずいぶんいるそうですが。
このようにして測った体脂肪率が、病気、病態、寿命の予測になるとか、ある病気の経過を知る上で有用な指標であるという医学的な根拠はほとんどありません。
体重についてのデータは山のようにあるのですが……。
やはり、目安ととらえるのがいいでしょう。
体脂肪がつく部位によって、肥満にも二つのタイプがあるそうですね。
上半身が太るリンゴ型肥満と、下半身が太る洋ナシ塑肥満があります。
リンゴ塑肥満は、内臓に脂肪がたまっているため「内臓型肥満」ともいわれ、病気との関連が強いのです。
コンピューター断層撮影(CTスキャン)を使うと、腹腔内脂肪の面積が断面図として測れます。
しかし、最近はウエストの値そのもので内臓型肥満かどうかが推定肥満した人の腹部CTスキャン画像.黒い部分が脂肪組織で内臓への脂肪蓄積がはっきり分かる.周囲の皮下脂肪も多い下の白い部分は背骨、右上の白い部分は腸(長田敦夫・国立長野病院長提供)できるとされています。
日本人の場合は男性八十五センチ、女性九十センチ以上は要注意です。
ボディ・マス・インデックスと腹應内脂肪の関係を追うと、ボディ・マス・インデックス二五ぐらいまでは両者は相関しているのですが、一一五を超えますと、個人的ばらつきがかなり見られます。
ですから、肥満症になった場合は、ボディ・マス・インデックスだけで判断せず、CTスキャンなどで腹腔内の脂肪量を知ることも参考になります。
逆に、二五未満ですと、(両者はかなり相関しているわけで)太れば腹腔内脂肪も増え、やせれば減る、と考えてよさそうです。
肥満解消の両輪―肥満に関連する病気も侮れないですね。
トップバッターは、何といっても糖尿病でしょうね。
高脂血症、高血圧、高尿酸血症、冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症)も挙げられます。
脳卒中、睡眠時無呼吸症候群、脂肪肝もそうですし、ひざの痛み、腰の痛みもあります。
女性では、月経異常にもかかわっています。
―積み荷オーバーのトラックのようなものですから、からだへの負荷も大きいのですね。
その肥満解消の両輪は、食事療法と運動療法です。
減量に関しては、量、質ともにさまざまな情報が流れていますが、食事療法のポイントをお願いします。
もっとも単純なことですが、まず、お腹いっぱい食べないことです。
「ご飯が終わって箸を置くときに満腹感がない状態で」と、患者さんに申し上げています。
―うーん、それがなかなかできない……。
難しいでしょうが、基本中の基本です。
もっとも、肥満がなく健康で、病気も何もない人は構わないのです。
肥満があって、それに関連している疾患を持っている人は、ご飯を終わったときに「まだ食べ足りない」というレベルで箸を置くことです。
―「ああ、食べたな」という感じではいけないわけですね。
それが、いけないのです。
ただ、同じ「食べたな」でも、カロリーが多い少ないがあります。
乱暴に申しますと、コンニャクを山ほど食べても、カロリーはほとんどないですから、肥満にはつながりません。
天ぷら、焼肉、ケーキをガバガバ食べれば問題になりますよね。
同じ量だったら、カロリーの少なめのものを食べたほうがいい。
カロリーの多めのものは避ける。
油っこいものや、油を使った料理、甘いものです。
料理にもコツがあります。
塩分を多くすると、バランスを取るために糖分も多く使います。
味を全体に薄めにすることがポイントです。
食事制限によって、体脂肪が思うように減らないで、筋肉や骨に影響がでてくることはありませんか。
それはあります。
ただ、食べもののバランスは、ものすごく個人差があるのです。
栄養学では、炭水化物が何パーセント、タンパク質は何パーセント、脂肪を何パーセントぐらいの割合がいい、としています。
しかし、乱暴にいいますと、ご飯と梅干しのような食事と、ご飯をほとんど食べないで肉ばかり、タンパク質だけを食べた場合とで、トータルのカロリーがそんなに変わらなければ、どの程度健康に害があるか。
これは、実はあまり分かっていないのです。
必須アミノ酸、必須ビタミン、必須脂肪酸は取らなければなりませんが、いまの世の中では、これらが欠乏するほどの極端な食事のズレはあまり起こらない。
「理想的な食事は、これですよ」と医師や栄養士はいうのですが、それを一生懸命守っても、患者さんは半年から一年もたつと元に戻るという論文があります。
つまり、人が食べる全体の量を調整することよりも、食べものの好み(種類)を調整することのほうが、はるかに難しいということなのです。
さっき私が申し上げた、「腹いっぱいでなく、腹七分昌で箸を置いてください」という「量の制限」は、一部の人では努力すればできるのです。
しかし、これこれは減らしてこれは増やしましょうという「質の変更」は、もっともっと難しくて、長期にわたってはなかなか実現できないのです。
本音をいいますと、現実的にはバランスよりも量がずっと大切です。
量をターゲットにしたほうが、減量の実効も上がりやすいと思います。
~もうひとつは運動ですね。
有酸素運動がいいとされていますが。
有酸素運動とは、酸素を取り込みながら行う運動で、速歩、ジョギング、サイクリング、水中歩行、水泳、エアロビクスなどです。
重量挙げや短距離走のように息を詰めてワッとやるのが無酸素運動です。
一般の方々が体力を増強する、あるいは肥満を解消したいときには、有酸素運動が望ましいですね。
かつて、運動は二十分程度以上やらないと(脂肪の燃焼が起こらないため)減量にはあまり役立たない―とされていましたが、最近は、短時間でも同じという意見が主流です。

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